超文系ママが理系の息子たちを育ててみた

超文系の私が理系の夫の遺伝を色濃く受け継ぐ息子たちを育てる奮闘記・気づきです。

科学的思考の大切さ

本日この記事が話題になっていました。

なぜこんなに大切なことがもっと話題にならないのだろう。

www.buzzfeed.com

報告「子どもの放射線被ばくの影響と今後の課題-現在の科学的知見を福島で生かすために-」を公表いたしました。(平成29年9月1日)

www.scj.go.jp

>>次世代への影響に関する社会の受け止め方

胎児影響は、福島原発事故による健康影響の有無がデータにより実証されている唯一の例である。福島原発事故に起因し得ると考えられる胚や胎児の吸収線量は、胎児影響の発生のしきい値よりはるかに低いことから、事故当初から日本産科婦人科学会等が「胎児への影響は心配ない」と言うメッセージを発信した。これはチェルノブイリ事故直後、ギリシャなど欧州の国々で相当数の中絶が行われたことによる[41]。福島原発事故から一年後には、福島県の県民健康調査の結果が取りまとめられ、福島県の妊婦の流産や中絶は福島第1原発事故の前後で増減していないことが確認された[42]。そして死産、早産、低出生時体重及び先天性異常の発生率に事故の影響が見られないことが証明された[43, 44]。

専門家間では組織反応(確定的影響)である「胎児影響」と生殖細胞の確率的影響である「遺伝性影響 (経世代影響)」は区別して考えられており、「胎児影響」に関しては、上記のような実証的結果を得て、科学的には決着がついたと認識されている。<<

 

 

震災後、ネットでは、無責任なデマが飛び交い、知識のない人が右往左往しました。

私も原子力については無知だったのでそのひとりでした。

震災時、ちょうどお腹に第2子がいて、関東も危ないというデマが流れ、不安で押しつぶされそうでした。

そんな時私を救ったのが理系出身の夫でした。

なぜ水素爆発が起きているのか。

なぜチェルノブイリのように、大量の放射性物質が、高い濃度で、高い高度まで達して、何100キロ遠方まで汚染することが考えられないのか。

なぜ国が設定した、半径20kmの避難エリア、半径30kmの屋内退避エリアは、妥当なものか。

冷静に、丁寧に、説明をしてくれて、私の不安を少しずつ解消してくれました。

 

実は私もニセ科学放射脳的な考えに傾向しそうになっていたひとりでした。

はじめての子育て。いまはネットで答えを探そうとする時代。

ネットには科学的な根拠があいまいな情報が溢れています。

私も恥ずかしながらその曖昧な情報に踊らされていたひとりです。

私がフォローしているSNSコミュニティにもその残骸が転がっています。

非科学的な情報を集めていた頃知り合いになった仲間がいまだに拡散してくるデマ情報・・・。

説明・説得する気にもなれずスルーしていますが、いまや科学的知識を参照する人とそうでない人の間には深いキャズムがあることを、流れてくるタイムラインで強く実感しています。

 

ニセ科学を10倍楽しむ本 (ちくま文庫)

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